ラヴ・イズ・オーヴァーの大ヒットで80年代を沸かせた台湾出身の歌手、欧陽菲菲。
そんな彼女ですが、2016年に夫が死去してからというもの、あまり表舞台で姿を見せなくなっています。
果たして現在欧陽さんはどんな生活をしているのでしょうか?
プロフィール
生誕 1949年9月10日
出身地 中華民国台北市
ジャンル ポップス、歌謡曲、ロック、ブラス・ロック
職業 歌手
活動期間 1967年-
レーベル Happy Music Records
公式サイト Fei Fei Official Website
欧陽さんは台北市にて生を受けました。
欧陽さんの先祖は江西省の吉安市の出身であり、国共内戦の激化などによって台湾へと居を移しました。
1967年にレストラン・シアター「中央酒店」にて欧陽さんは初デビューを果たし、その後流しの歌手として名を馳せました。
そして1971年に来日し、「雨の御堂筋」にて日本デビューを果たしました。
この曲はオリコンセールス79万枚、売上合計136万枚の大ヒットを遂げ、翌年には「NHK紅白歌合戦」に出場しました。
旦那との関係
そんな欧陽さんですが、1978年に実業家の式場壮吉さんと結婚しました。
式場さんは成城大学文芸学部卒業後出版社に勤めながらレーシングドライバーとして活躍し、第1回と第2回の日本グランプリクラスで優勝を飾りました。
レーシングドライバーを引退した後は徳大寺有恒らと共に、『シキバエンタープライズ』を設立、自動車関連のアクセサリーブランドである『レーシングメイト (RACING MATE)』 を立ち上げたのです。
その後、父親の病院の跡を継いで理事長になり、結婚したころはまさに青年実業家として脂がのっている時期でした。
二人が出会ったのは1976年8月であり、式場さんの友人が開いたお食事会です。
初めて顔を合わせたときは式場さんがレーサーとして活躍していることさえ知らず、あまりいい感じにはなれませんでした。
しかしその後、何回か会うにつれて徐々に意気投合していき、やがて二人は付き合うようになりました。
そして1978年1月欧陽さんたちは記者会見を開き、「ワタシ、彼と結婚するヨ」と片言で記者発表をし、その一か月後に婚約しました。
4月16日には東京都内の教会で結婚式を挙げ、晴れて二人はゴールインしたのです。
現在の姿
欧陽さんの活躍は結婚後も続き、1979年には自身最大のヒット曲となる「ラヴ・イズ・オーヴァー」をリリースしました。
なお意外なことにこの曲は「うわさのディスコ・クイーン」のB面として世に出ており、当初はあまりヒットを想定していなかったことが窺えます。
この「うわさのディスコ・クイーン」の中国語版の歌詞は台湾や香港ではヒットしたものの、日本ではあまりヒットしませんでした。
しかし口コミなどで根強い人気を誇り、1980年にはA面の曲として再びリリースされました。
その後、1982年にはアレンジを変更したものが発売され、その翌年にはジャケットを変更したものが発売されるなど、何度も発売を繰り返したのです。
そして1983年にオリコンチャートで1位を獲得し、1987年まで続くロングセラーになりました。
またこの頃には音楽番組の隆盛もあって様々な番組に出演するようになり、それに伴って同じく台湾出身の人気歌手のテレサ・テンさんと共演することも増えました。
二人が初めて顔を合わせたのは1984年のフジテレビ「ミュージックフェア」であり、そこでは二人で「北酒場」をデュエットしました。
当時欧陽さんは「ラヴ・イズ・オーヴァー」、テレサ・テンさんは「つぐない」がヒットしており、二人とも音楽番組ではよく歌っていましたが、共演するときに限っては中立を保つために敢えて違う歌手の曲をカバーするというスタイルをとっていたのです。
しかし1991年の大みそかに開催された「NHK紅白歌合戦」には双方とも出場し、そこで二人とも自身の代表曲を歌いました。
その後も欧陽さんとテレサ・テンさんの紅白同時出場に関してはスポーツ紙などで噂されていましたが、1995年にテレサ・テンさんが亡くなったことにより、91年の紅白が最初で最後の紅白共演となってしまったのです。
その後も欧陽さんは活躍を続け、世界中を飛び回ってコンサートを開催したりしていました。
また、夫の式場さんと夫婦二人で出演することも増え、二人で様々なイベントに出席したりしていました。
しかし2016年に式場さんが肝不全によって病死すると、欧陽さんが表舞台に出てくることはあまりなくなりました。
現在は式場さんが残した莫大な遺産と、かつてのヒット曲が生み出した印税によってセレブな隠居生活を送っています。
また新型コロナのパンデミック以前は不定期でチャリティーコンサートを開いたり参加したりしており、完全に活動をしていないわけではありません。
いかがでしたか?
欧陽さんと式場さんの出会いは少し意外でしたね。
もう新型コロナウイルスのパンデミックは収まりつつあり、コンサートなどもかなり開きやすくなっているので、欧陽さんのコンサートを又聞ける日は近いかもしれません。