ジャーナリストとして、長く第一人者であった鳥越俊太郎

一時は、ワイドショーや報道番組には欠かせない存在で、テレビで見ない日はないほどの大活躍を続けていましたが、都知事選以来あまりメディアで見ることがなくなりました。

プロフィール

鳥越俊太郎(トリゴエ シュンタロウ)テレビタレント、ジャーナリスト。

1940年3月13日生まれ。

鳥越製粉の創業者・鳥越彦三郎の曾孫で、歌手の鳥越さやかは次女。

1958年、京都大学文学部(国史学専攻)卒業。

1965年、毎日新聞社に入社。

初任地は新潟支局であった。

1968年10月、見合いで知り合い結婚。

その後、毎日新聞社の週刊誌『サンデー毎日』編集部に異動。

在籍時に「イエスの方舟事件」が発生し、当時編集長の鳥井守幸の方針で主宰者の千石イエスを匿ったため、鳥越を含む編集部全員が犯人隠避で逮捕されそうになる。

外信部テヘラン特派員時代の1984年から1985年にかけてイラン・イラク戦争の戦場報道を行う。

1988年4月、サンデー毎日編集長となる。

1989年6月、就任間もない宇野宗佑首相の愛人問題を報じ、結果的に7月の参院選で自民党大敗・内閣退陣に追い込んだ。

政治家の女性問題は報じないのが当時の不文律だったが、その「掟」を破る画期的な報道だったとされる。

同年8月に毎日新聞社を退職し、同年10月、テレビ朝日『ザ・スクープ』の司会に就任。

レギュラー放送終了後も、単発となった同番組の司会を務める。

2003年、関西大学社会学部の教授に就任。

2005年4月5日、呼びかけ人の一人として『マスコミ九条の会』結成に参加。

10月3日、レギュラーアンカーを務めていたテレビ朝日『スーパーモーニング』に本人が電話出演し、直腸癌であることを告白した。

3日後に手術を受け、その後復帰。

2006年5月、インターネット新聞『オーマイニュース』日本語版の初代編集長に就任。

2007年2月、民主党が東京都知事候補としての擁立を打診するも、自身が依然として癌療養中であるため、「(任期の)4年間に責任を持てない」として打診を断る。

家系図がデタラメ!?

鳥越俊太郎さんの家系図が紹介された2015年7月のドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』にて、鳥越俊太郎さんの家系図が嘘であるということが話題になりました。

それは、有名人の家系を取材するNHKの『ファミリーヒストリー』。

2015年7月10日に放送された番組で、鳥越俊太郎さんが取り上げられました。

この番組で鳥越俊太郎さんは家系図を知り、そこで自分の先祖が戦国大名・大友宗麟の家臣で鳥越興膳であると知ります。

ちなみにこの人物は、関ヶ原で敗れた人物なので鳥越俊太郎さんはそのことを知った時に、昔から権力側につかないという気持ちがあったんだな、と喜んでいました。

しかし、その家系図は嘘でデタラメだったようです。

では、なぜデタラメとわかってしまったのか。

この報道で鳥越俊太郎さんの家系図は、嘘であると言った人がいます。

それは本物の鳥越興膳の子孫である鳥越光さん。

実は昔近所に住んでいて苗字が同じだっただけで、家系図は嘘で鳥越俊太郎さんと鳥越興膳とは全く関係がなかったというのです。

そして、本物の子孫である鳥越光さんの家には、詳細な家系図がちゃんと残っていたので、最初から鳥越光さんの家にいけば鳥越俊太郎さんの家の家系図が嘘であるというのは、簡単にわかったということでした。

癌治療してる?

鳥越俊太郎さんは2005年、進行した大腸ガンが発覚しています。

そのときすでに、5年生存率が約16%とされているステージ4のガンでした。

幸い手術により奇跡的に助かり、その後は4度も繰り返し、ガンの転移も乗り越えました。

2005年に大腸ガンを患い、それが2007年に肺に転移、2009年には肝臓にも転移しました。

こんなにも再発するガンを鳥越俊太郎さんは、何がガンの原因になったのかはわからないという。

しかし現在は、2009年の再発から5年をとうに過ぎ、一般的にこれを病気の進行が止まった”寛解状態”となっています。

このように現在、特にガン治療をしていないようです。

そして当時の治療に関しては、手術・抗がん剤といった西洋医学はもちろん、漢方薬などの東洋医学も用いていたそうです。

そして、処方された抗がん剤で進行が抑えられたのかもしれないし、漢方のお陰で免疫力が高まったのかもしれないと語っています。

さらに鳥越俊太郎さんは、抗がん剤の副作用が出なく髪もまったく抜けなかったそうで、担当医は「効いていないのではないか」と疑うほど驚いていたそうです。

現在の姿

ステージ4のガンと再発を乗り越えた鳥越俊太郎さん。

現在も忙しく仕事をされていて、全国で講演活動をされているようです。

「組織人でも職人であれ」「今、地球に世界に日本ができること」「がんと向き合って」「戦争の現場から」「ニュースの読み方」などをテーマに、積極的に講演活動をされていて、様々な企業や自治体で自身の経験や思想をお話しされています。

また、反アベ・反自民の活動も変わらず精力的にされています。

この活動は自身の公式ブログなどで、時事問題などを含め批判をしているようです。

このように、マスコミは権力のチェック機構として機能する必要がありますから、鳥越俊太郎さんもその一人として、今もなおジャーナリストとして積極的に活動されています

そして、ガンを克服し再発しない体づくりもしているようで、食事など日常生活でも気をつけているようです。

鳥越俊太郎さん本人は、「特に意識していませんが、普段から1日2食です。朝はヨーグルトとバナナ、昼は食べず、夜はサラダや魚・肉など。それから週3回くらいはジムに行って適度な運動をしています」と語り、このようにかなり規則正しい生活も送っているようです。

鳥越俊太郎さんの家系図は嘘でデタラメでした。

ですがこちらに関して鳥越俊太郎さん本人には、非がないような気がします。

あえて言うのならジャーナリストであるのに、自分できちんと調べなかった、というところでしょう。

そして、ステージ4のガンと再発を克服し、現在も精力的に自身の経験と思想を語られる講演活動をされています。