格闘家として一世を風靡した、野獣ボブサップ。
その親しみやすいキャラクターで話題を呼び、バラエティー番組やCMに一時引っ張りだこでしたが、最近はあまり見かけなくなり、現在の彼はどうなっているのでしょうか。
プロフィール
ボブ・サップ(Bob Sapp)アメリカ合衆国のキックボクサー、プロレスラー、総合格闘家、タレント、俳優、元アメリカンフットボール選手。
1973年9月22日生まれ、コロラド州コロラドスプリングス出身。
ニックネームは「ザ・ビースト」。
元はNFL選手であったものの、日本では2002年からの格闘技の活動から大いなる人気を獲得。
少年時から様々なスポーツに取り組み、高校時で既に体重115kgという大柄だった。
17歳でワシントン州シアトルにあるワシントン大学にアメリカンフットボールの奨学生として入学し、学業では社会学と薬学を専攻。
カレッジフットボールではオフェンスのラインとして活躍し、1997年1月のシニアボウルにメンバーにも選ばれた。
NFL入りを表明したため、大学は3年間で特進卒業した。
2002年8月にPRIDEヘビー級王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに善戦し、さらに10月と12月にK-1王者のアーネスト・ホーストに勝利したことで格闘技ファンにも実力を認められ、一方、私生活では知性派であることがメディアに紹介されるにつれ、そのギャップから親しみやすいキャラクターとして話題を呼び、日本の数多くの番組やテレビCMに多く出演することとなった。
同年4月28日、PRIDE.20で日本デビュー。
山本憲尚(現山本宜久)を1R2分44秒で下した。
2004年、映画『IZO』、『デビルマン』に出演した。
また、漫画「バビブベボブボブ!!さっぷくん」が月刊コロコロコミック(2003年7月号 – 2006年4月号)に連載された。
DV疑惑の真相
2017年12月21日発売の『週刊文春』で、ボブサップさんは2011年春から、2017年1月の約6年間に渡って内縁の妻に対し、暴行を加え続けたと報道されました。
そこでは内縁の妻による”証拠写真”とともに、殴る蹴るのほか持ち上げて床に叩き落とす、シャワーヘッドで頭を割って流血させる、バリカンで髪の毛を剃るなど、聞くに絶えない壮絶な暴力が暴露されました。
さらに、女性の連れ子にまで暴力を振るっていたことも判明しています。
そしてこの女性は鼓膜破裂、肋骨骨折、鼻骨骨折などの重傷を負ったとされており、暴力を恐れて女性が子供を連れて日本に帰国した後も、7000通のメールが女性の元に送られるなど、ボブサップさんによるストーカー行為が行われていたとのこと。
しかし、ボブサップ本人は出演した番組でDVを完全否定。
さらに、内縁の妻と子供達を愛していると発言しています。
このような暴行が行われた背景には、鎮痛剤、筋肉増強剤、興奮剤などの薬物使用が影響していると見られています。
結局お二人は現在、別れているそうですが、DV疑惑はいまだに闇の中、その真相は明らかにされないままです。
現在の姿
ボブサップさんが日本から消えた原因に関しては、格闘技ブームの終焉以外にも契約トラブルという裏事情があったそうです。
「K-1」や「HERO’S」を運営していたFEGの経営難が表面化したのは、2010年以降の話となりますが、それ以前から外国人ファイターへのファイトマネー不払いトラブルがあったとのこと。
2006年頃からボブサップさんとFEG側との間で、ファイトマネートラブルがありその都度、試合をボイコットするなどして、タダ働きを回避していた彼でしたが、1試合数万ドルのギャラを回収することすら、一苦労となった日本格闘技界から距離を置き、新たな活路を韓国に見出すようになり、韓国では、トークショーの司会として活躍をする他、会社経営に乗り出すほどの活躍ぶりだったそうです。
そんなボブサップさんは、2017年の年末から日本での活動が多くなり、AmebaTVの「朝青龍を押し出したら1000万円」やTBSの「KYOKUGEN2017」に出演。
そして現在は、栄養ドリンク剤『エスカップNEXT』新TV-CMに藤木直人さん扮する今どきのスマートなビジネスマンと、肉体派の象徴であるボブ・サップさんとの設定でCMにも出演中です。
コンプライアンスにうるさい昨今のテレビ界隈では、異例の結果に終わってしまったボブサップさんのDV疑惑騒動。
証拠写真は公表されていますが、実際のところ外国籍の有名人による犯罪ということもあり、日本の警察の腰は重く、被害届を受理して貰うことも不可能だったそうです。
そんな中、ボブサップさんは現在CMで活躍中、これからまたブレイクするのでしょうか。