2002年に「ワダツミの木」でデビューした、歌手の元ちとせさん。
その独特な歌い方が曲にマッチして、大ヒットしました。
その後、ヒット曲に恵まれなかったようですが…そんな元ちとせさんは、現在結婚している?旦那とは?
プロフィール
元ちとせ(ハジメ チトセ)歌手。
1979年1月25日生まれ、鹿児島県出身。
奄美大島で生まれ、幼い頃から三味線や奄美民謡に親しむ。
民謡歌手として活躍した後、J-POPの世界にデビュー。
透き通っていながらしっかりとした歌声で、多くのファンを惹き付けている。
1994年、鹿児島県立古仁屋高等学校1年在学時に「俊良主節」で奄美民謡大賞青年の部新人賞を受賞し、翌1995年奄美市のセントラル楽器からシマ唄のカセットテープ『ひぎゃ女童(めらべ)』発売、元が唄う「朝花節」が1995年の松竹映画『男はつらいよ・寅次郎紅の花』で使われた。
1996年、高校3年生の時、「嘉徳なべ加那節」を歌い、高校生初、史上最年少(当時)で奄美民謡大賞を受賞。
1996年11月にシマ唄のCD『故郷・美ら・思い』が発売された。
高校卒業後、美容師を目指して三重県に転居、その後大阪で美容師となるが薬剤アレルギーのため断念。
1998年10月、歌手デビューを目指し上京。
HMV数寄屋橋店でアルバイトをしながら、自分の音楽を模索する日々を送る。
2001年3月、The Sugarcubes、山崎まさよしらの曲をカバーしたミニアルバム『Hajime Chitose』でインディーズデビュー。
7月にはオリジナル曲を収録したミニアルバム『コトノハ』をオーガスタレコードより発売。
2002年、エピックレコードジャパンより発売したメジャーデビューシングル「ワダツミの木」が発売2ヶ月後にシングルチャートで1位となる。
サウンドスキャンジャパンの2002年度年間シングルチャートでも1位を記録(オリコン・プラネットでは年間3位)。
2002年度の新人歌手では最大のヒット曲となった。
歌い方
元ちとせさんと言えば何と言ってもその歌声、歌唱力は圧倒的ですね。
プロの歌手でも真似しようとしても、その独特な歌い方は難しいと思います。
ましてや、一般の人が真似しようとしても、なかなかできません。
これは奄美に古くから歌い継がれている「奄美シマ唄」と言われている歌唱法で、裏声も出せるようになるそうです。
この独特な歌い方なためシマ唄を歌う方の中には、ポップスが苦手な方もいるようです。
よく演歌歌手がポップスを演歌調に歌うと、ビブラートやこぶしが強すぎると思う感覚に似ているかもしれませんね。
では、元ちとせさんはどういう歌い方をされているのでしょうか。
彼女の歌声は軟口蓋や鼻腔へ、やや丸みのある共鳴が綺麗ですね。
歌声を上方向へ綺麗に響かせています。
ファルセットへの切り替えがしやすいように、常に上方向や上アゴを意識しているような歌い方になっているのかもしれません。
そして、特徴的であるビブラートは、綺麗にかかっています。
ピッチ感も非常にいいですね。
シマ唄的なファルセットのこぶしを、歌の中にちりばめることで歌声の中になんとも言えない情感を生み出しています。
旦那は?
元ちとせさんは、2004年1月に飲食店経営の一般男性と結婚しています。
そして、翌2005年1月には長女、2009年12月には長男が誕生しています。
元ちとせさんの旦那さんは2歳年上とのことですが、沖縄でお店を開いていました。
お店の名前は「SABASA」で、イスラエルの公用語であるヘブライ語で「良い感じ」という意味になるそうで、沖縄北部の海を眺めながら軽食とお酒を楽しめる、まさに「良い感じ」と言っていいでしょう。
沖縄北部と言えば、「美ら海水族館」、「やんばるの森」、「エメラルドビーチ」、「海洋博公園」、「瀬底ビーチ」、「マナティ館」、「水納島」などの観光地がたくさんあります。
そのことから、そこそこ儲かっていたのではないでしょうか。
しかし、現在はお店を閉じ、元ちとせさんの実家がある奄美大島の瀬戸内町で家族と暮らしているそうです。
現在
元ちとせさんは、「ワダツミの木」でメジャーデビューして今年2月で17年になったそうです。
そんな元ちとせさんは、現在何をされているのでしょうか。
17歳で「奄美民謡大賞」にて「民謡大賞」を史上最年少で受賞し、2002年にリリースされた「ワダツミの木」が大ヒットを記録。
「100年に一人」と評された、その歌声は日本全土を席捲しました。
元ちとせさんは、以前よりメディア露出が減りましたが現在も歌手として活躍されています。
最近では同郷、奄美大島出身の中孝介さんとのジョイントコンサートを開催など、活躍されています。
そして、2018年6月には「ザ・プレミアムモルツ」のコラボ企画にも参加されていました。
そして、プライベートでは現在、故郷である奄美大島で家族と移住されています。
旦那さんと中学生の長女、小学生の長男と暮らしながら、仕事があるため東京半分、島半分の生活だそうです。
お子さんがまだ幼かった頃は、家庭中心に生活されていたようで、そのことでメディア露出が一気に減少したように思えます。
しかし、現在はお子さんたちも大きく成長されたため、家庭中心の生活でありながら歌手活動も以前より充実されているようですね。
元ちとせさんのコブシのきいた独特な歌声は、故郷のシマ唄に根ざしています。
そんな元ちとせさんは、ギターや打楽器などさまざまな楽器を使った編曲でも歌われるシマ唄ですが、「自分の原点にあるのは、三味線と歌というシンプルなシマ唄。その形も残したい」とコメントされています。
そして、シマ唄だけを入れた初のアルバム「元唄(はじめうた)~奄美シマ唄集~」を発表し、今年は単独ライブでもシマ唄を歌うそうです。
さらに彼女は、「人が集まればシマ唄を口ずさむ地域で育ちました。シマ唄は私の生活の一部」と語っています。
現在は奄美大島の魅力を内外に伝える活動をしており、世界中の皆さんに奄美大島の魅力が届いてくれるようにしたいと話しています。