Vシネマで大活躍をしている俳優、白竜。
そんな彼ですが、一言では語れない波乱万丈な軌跡を辿っています。
今回はそんな彼の軌跡について紹介したいと思います。
プロフィール
本名 田貞一
通名:高山貞一
生年月日 1952年10月3日
出生地 佐賀県伊万里市
身長 178cm
血液型 O型
職業 俳優、ミュージシャン
ジャンル テレビドラマ
活動内容 映画、オリジナルビデオ
配偶者 あり
学歴 佐賀県立有田工業高等学校卒業
白竜は在日朝鮮人の両親のもとに生を受けました。
白竜はごく普通の少年時代を送り、高校は陶芸の町という事もあって陶芸について学ぶことの出来る学科があった有田工業高校に進学します。
白竜はそこで音楽サークルを結成し、やがてアマチュアバンドにまで発展します。
高校卒業後、白竜はプロになるために上京し、2年ほど音楽活動をしていました。
しかし、白竜は東京にて生涯の伴侶となる女性と出会い、その女性と結婚したのを機に故郷に帰りました。
帰郷後、白竜は家業を手伝いながら生計を立てていましたが、チェロに一目惚れして九州交響楽団のチェロ奏者に師弟するなど音楽に関しては強い未練を残していました。
そのこともあってか、白竜は26歳の時に再び白竜バンドを結成し、本格的に音楽を再開させます。
翌年の1979年に白竜はシングルEP「アリアンの歌」にてデビューを果たし、これを機に活動の舞台を再び東京に移します。
そんな中、1980年に韓国にて軍事クーデターに対する抗議デモを武力鎮圧する光州事件が発生しました。
自身が在日朝鮮人という事もあって白竜はこの事件を他人事とは思えなかったとのことであり、このことを歌った「光州City」をリリースします。
しかし、当時の全斗煥政権から日本政府に対してかなり強い圧力がかかったとのことであり、ファーストアルバムの「シンパラム」は発売禁止処分を受けることとなりました。
そのことは当時の白竜にとって大きなショックであり、しばらくの間はライブを中心に日本中を駆け巡る日々を続けました。
また、ニューヨークワールドロックフェスティバルにもたびたび呼ばれるなど、白竜の活躍は日本だけでなく世界中に広まっていきました。
そんな中、兼ねてから交流のあった映画監督の崔洋一から俳優への挑戦を打診され、白竜は1984年に『いつか誰かが殺される』に初出演を果たします。
その後も1989年に『その男、凶暴につき』に殺し屋・清弘役で出演するなど活躍を続け、同年にはTBS「愛し方がわからない」にて地上波デビューを果たします。
1996年には『セラフィムの夜』に出演し、翌年にはVシネマの『止まり木ブルース』にて初の主演を務めました。
そして1998年には白竜自身がVシネマで主演を務めることが前提で連載が始まった「白竜」に当初の予定通り主演を果たし、Vシネマでの地位を確固たるものにしました。
なお音楽活動はVシネマでの活動が忙しくて一時期休業していましたが、1999年に再開しています。
足切断!?
そんな白竜ですが、ネット上では足を切断したのではないかという噂が流れています。
しかしそれは全くのデマであり、白竜は2022年現在でも五体満足です。
そのデマの理由となっているのが、2021年に公開された映画『すばらしき世界」です。
白竜はこの作品にて主人公と兄弟の契りを結んでいる福岡のヤクザの組長、下稲葉明雅を演じました。
下稲葉は左手小指を詰めているだけでなく、糖尿病によって左膝下を切っているという設定であり、当然CG加工されていました。
にもかかわらず違和感がなく、Vシネマのヤクザの雰囲気のままであったあたり、白竜の演技力がいかに高いのかを証明しています。
現在
その後も白竜はVシネマを中心にキャリアを順調に重ねていき、2001年は『実録・安藤組外伝地獄道』で主演・曽我部源次役。
2002年は『実録・北陸やくざ戦争』で主演・川野剛役。
2003年は『やくざの憲法赤字破門』で主演・津上剛次郎役。
2004年は『北海水滸伝 484ブルース〜伝説・枯木のバラ〜』にて主演・荏原哲夫役。
2005年は『抗争暴力団VSギャング』で主演・弘明寺龍一役。
2006年は『修羅外道 本家襲撃』にて主演・鬼島鉄雄役を演じるなど毎年のように主演を務めています。
2007年にはテレビアニメ逆境無頼カイジにて利根川幸雄役を演じるなど声優にも挑戦しています。
またVシネマでの活躍は引き続き続いており、2007年は『兄弟〜ヒョンジェ〜』にて主演・山本竜一役。
2008年は『新書ワル シリーズ』にて主演・氷室洋二役。
2009年は『九州激動の1520日〜新・誠への道〜』にて主演・浪岡政浩役を演じるなどしています。
2013年には日本テレビの「有吉反省会」にも出演し、自身のサングラス愛について語っています。
白竜のこれからの活躍には目が離せません。
いかがでしたか?
白竜がリリースした曲が発売禁止になっていたのは少し意外でしたね。
若い頃、自身の結婚を機に一度は夢を諦めたあたり、白竜の意外にも慎重な側面が窺えます。
最近ではVシネマ以外にも活躍の場を広げていますが、様々な方面で白竜の活躍が見られるといいですね。