80年代はアイドル全盛期とも言われ、現在も歌手や女優として活躍している元アイドルを多く生み出した時代です。
しかし、全盛期だったとはいえ「不作の83年組」とも言われたのが、1983年でした。
その年にデビューした桑田靖子さんというアイドルを覚えている方もいるのではないでしょうか。
ショートカットでボーイッシュなアイドルだった桑田靖子さんですが、一時は芸能界から姿を消してしまいました。
彼女は現在どうしているのでしょうか。
プロフィール
名前:桑田 靖子(くわた やすこ)
本名:池田咲恵子
職業:歌手・タレント
生年月日:1967年10月30日
出身地:福岡県直方市
最終学歴:堀越高等学校
桑田靖子さんは、福岡県直方市生まれで、子どもの頃から歌が得意な女の子だったそうです。
ちびっこのど自慢大会などによく参加し、中学1年生の時には福岡音楽祭にてグランプリを獲得したこともあるとか。
その歌唱力はかなり素晴らしいものだったようです。
1981年、中学2年の時に、文化放送主催のオーディション「全日本ヤング選抜スターは君だ」で優勝し、また1982年には「東芝・タレントスカウトキャラバン」でも優勝し、大手事務所サンミュージックプロダクションに所属することになります。
1983年「脱・プラトニック」で東芝EMIからレコードデビューしますが、当時のキャッチフレーズは「16才の戒厳令」、「クラスで5番目に可愛い女の子」でした。
ビジュアルの可愛らしさよりも、その歌唱力が売りだったようで、日本レコード大賞・歌謡大賞など多くの賞レースで最優秀新人賞・優秀新人賞を獲得しました。
同期には大沢逸美、森尾由美、松本明子、小林千絵、THE GOOD-BYE、岩井小百合、いとうまい子など、現在でも活躍する元アイドルが大勢いますが、この年デビューの中からは飛びぬけて人気のあるアイドルが生まれなかったため「不作の83年組」と言われたそうです。
桑田さんは明るいキャラクターを買われ、ラジオのパーソナリティを務めたり、バラエティ番組やドラマにも出演するようになりました。
しかし、桑田さんがアイドル活動をしていたのは1980年代後半まででした。
バラエティやドラマの仕事が増えていくうちに、音楽活動に専念したいという思いが強くなり、1988年にサンミュージックを退社します。
1990年代に入ってからは、ライブ活動を自身で行ったり、アニソン、コーラス業などで活動するようになります。
その頃は本名から取った「咲恵子(さえこ)」、「Sae」という名前で活動していたようです。
また、アメリカに渡り、ボイストレーニングを受けたり、アルバイトをしたりと、さまざまなことにチャレンジしたようです。
そして1990年代後半から2000年代前半にかけては、出身地の福岡で両親と暮らしたそうです。
桑田さんは13歳で親元を離れてしまったため、大人になったからこそ、両親と一緒に暮らすことを考え、福岡に帰郷しました。
その間は、九州朝日放送や福岡放送でリポーターやテレビ出演をしていたようです。
結婚してる?
30代の頃は、ほとんど一般人のように誰かの音楽を楽しみながら普通に生活していたという桑田さん。
気になる本人のプライベートに関しては、結婚、お子さんについてなど、一切明かしていないようです。
どうやらアイドル時代に何か怖い思いをしたことがあったようで、プライベートは明かさないようにしているそうです。
1980年代、桑田さんが芸能界でアイドルとして活動していたころは、現在のようにストーカーという言葉もなく、過激なファンがいたのかもしれませんね。
現在変わりすぎ?
2010年より、デビュー時の名前である「桑田靖子」の名前で活動を再開した桑田さん。
当時のボーイッシュなイメージとはがらりと変わって、大人の女性になったようです。
しかし、アイドルとして活動していた頃には、桑田さんは男の子にしか見られなかったそうです。
オーデイションでも「男の子じゃないの?」と言われたり、道を歩いていたら「何であなたがアイドルなの?ブッサイクなのに」と言われたこともあったそうです。
そのため、女性らしさに対し、ずっとコンプレックスを持っていたそう。
ところが、昔の仲間がセッションに誘ってくれたことをきっかけに、人前で歌うことを前向きに考えるようになった桑田さん。
音楽を本気でやろうと思った時に、がらりと雰囲気を変えようと、服装もメイクも思い切ってイメージチェンジしてみたそうです。
そして2011年には約15年ぶりに新曲を発表しました。
また、歌うだけでなく、作詞や作曲も行うようになったそうです。
その後は、アルバムのリリースを重ねたり、同期のアイドル達でライブイベントを行ったりと、積極的に芸能活動に励んでいる桑田さん。
もともと歌唱力の素晴らしさで、歌手としてデビューした桑田さん。
今後は大人の女性の魅力も兼ね備え、もっと自分らしい音楽の世界を作り上げていきそうですね。