こち亀の両津勘吉の声優でも知られている俳優、ラサール石井。
そんな彼ですが、一言では言い表せないような壮絶な人生を送っていました。
今回はそんなラサールの軌跡について振り返ってみようと思います。
プロフィール
本名 石井 章雄
生年月日 1955年10月19日
出身地 大阪府大阪市住吉区
血液型 O型
身長 163 cm
学歴 早稲田大学第一文学部除籍
師匠 杉兵助
出身 テアトル・エコー養成所
トリオ名 コント赤信号
相方 渡辺正行、小宮孝泰
芸風 コント(グループ時代)
事務所 石井光三オフィス
活動時期 1977年 –
配偶者 既婚(離婚歴あり)(2012年 – )
職業 お笑いタレント、俳優、声優、司会者、演出家
ラサールは大阪市住吉区の高級住宅街、帝塚山にて三人きょうだいの末っ子として生を受けました。
ちなみに兄と姉がいる末っ子という家族構成は後にトリオを組む渡辺正行と同じであり、両者ともに運命を感じていました。
実家はうどん屋を経営しており、現在は兄が「帝塚山めん処 いし井」という名前で続けています。
ラサールはお笑い好きの家庭だったということもあって、子供の頃からお笑い番組を好んで視聴しており、コメディアンを目指すようになりました。
しかし、中学校時代に自分よりも面白い生徒を見つけ、とてもかなわないと感じたことにより、ラサールは放送作家を志望するようになりました。
また、ラサールは実家の裏が関西では知らない人がいないと言われている「入江塾」であり、中学校一年生の時から何となく通っていました。
当初よりあまり積極的に通っておらず、放送作家を目指すことを決めてからは、「遊びは芸の肥やし」といって中学生ながらミナミの繁華街で遊ぶようになりました。
当然ほとんど塾に行くこともなくなり、成績は急落していき、遂に入江塾から住み込みで通うように命じられるまでに至りました。
しかし、中3になってからラサールは有名進学校に入学するために入江塾で猛勉強を果たし、灘高校や東大寺学園高校、北野高校、大阪星光学院高校、ラサール高校といった西日本有数の超進学校を受けました。
ラサールは第一志望の灘高校にこそ不合格になったものの、第二志望のラサール高校には見事合格し、寮生活を始めました。
しかし、ラサールは入学後には全く勉強しなくなり、入学時点では7番目だった成績は卒業する頃には243番にまで落ちました。
当然長い間目指していた東京大学には不合格になり、滑り止めで受けた早稲田大学第一文学部に進学したのです。
そこでラサールはミュージカル同好会に入会し、音楽漬けの学生生活を送ることとなりました。
また、サークルOBの放送作家の伝手をたどって放送作家になるための勉強も始め、テレビ朝日のバラエティ番組「チビラサンデー」のコント制作などにも携わるようになりました。
このようなことを経て、ラサールは再びコメディアンを志すようになり、劇団テアトル・エコー養成所に入所しました。
そこで渡辺正行、小宮孝泰の二人と出会い、コント赤信号を結成して芸能活動を始めました。
なおそれにより大学へ通う事がほとんどできなくなったので、単位不足により留年し、やがて除籍処分を受けることとなりました。
嫁や子供との関係
ラサールは劇団時代に劇団員の女性に一目惚れをし、1979年に無事ゴールインしました。
ラサールは妻との間に娘を二人もうけており、妻は下積み時代のラサールを懸命に支えていました。
しかし仕事が忙しくなったことなどで二人の間にはスレ違いが生じるようになり、1995年に別居するようになったのです。
そしてラサールは2011年に32年間連れ添った妻と離婚をしました。
しかしラサールは2012年に一般人の女性の石井桃圭と再婚しております。
石井は当時薬学部の現役大学生であり、ネット上を騒がせました。
現在
そんなラサールですが、Vシネマでも活躍を重ねており、難波金融伝ミナミの帝王12「消えない傷跡」での初出演を皮切りに出演を重ねていきました。
また舞台でヤクザ役を演じることも多々あり、2009年には「7Days Judgement -死神の精度-」にてヤクザ役を演じました。
この舞台は伊坂幸太郎の「死神の精度」という小説の「死神と藤田」という短編をモデルにしており、ラサールは死神に命を狙われているヤクザ、藤田の役を演じました。
この舞台は大成功し、9年後の2018年にはもう一度同じ脚本で再演することになったのです。
9年という月日もあってほとんどのキャストが違う人に交代しましたが、ラサールは続投を果たし、9年ぶりに藤田役を演じました。
結果は9年前と同じ大成功に終わったとのことです。
その後、ラサールは2001年から始まった「M-1グランプリ」にて6回もの間審査員を務めるなど、お笑い界にて一定の地位を保っていました。
また「R-1ぐらんぷり」でも2009年以降審査員を続けており、春の風物詩となっています。
2020年からはタブロイド紙の「日刊ゲンダイ」で「ラサール石井 東憤西笑」というコラムを週一回のペースで執筆し、活躍の幅を広げています。
そこでは社会風刺を始めとして様々な事象について独特の視線から切り込まれており、ラサールの文筆家としての才能を遺憾なく発揮しています。
いかがでしたか?
ラサールが子供時代にあまり勉強をしていなかったことは意外でしたね。
イメージと離れているヤクザ役も何度も演じているあたり、ラサールの演技力の高さが窺えます。
審査員やコラムニストなど幅広く活躍を続けているラサールですが、これからもぜひ続けてほしいものです。