自主映画の女王とまで言われた俳優、室井滋。

そんな彼女ですが、一言では語れないような壮絶な人生を送ってきました。

今回はそんな彼女の軌跡について紹介したいと思います。

プロフィール

生年月日 1958年10月22日(63歳)

出生地 富山県滑川市

身長 160 cm

血液型 O型

職業 女優・著作家・エッセイスト

ジャンル 映画・テレビドラマ・舞台・ナレーション

活動期間 1981年 –

事務所 ホットロード

学歴 早稲田大学社会科学部中退。

室井は1958年に富山県の滑川市に生まれました。

室井は幼少期より勉強ができたということもあり、高校は地元でも進学校として知られている魚津高校に進学しました。

この頃室井は演劇や映画にハマり、学校から帰宅すると家で映画に没頭する日々が続きました。

そんな中、室井は学園祭で演劇を行い、そこで主演を務めました。

そこで演劇に目覚めた室井は、演劇に強かった早稲田大学への進学を志望するようになり、そのために熱心に勉強を重ねていきます。

そして、見事早稲田大学社会科学部に合格し、上京を果たしました。

室井は入学するや否や真っ先にシネマ研究会の門を叩き、そこに所属しました。

室井はそこで長崎俊一、大森一樹、山川直人、山本政志、石井聰亙、阪本順治、松岡錠司、緒方明といった後に日本映画界を牽引することとなる逸材と共に自主映画の制作に励みました。

なおサークル活動に没頭していたこともあり、大学の単位はあまりとれず留年を積み重ね、後に芸能活動が忙しくなったのを理由に7年目で中退しています。

そんな中、1981年同じ大学の大先輩の村上春樹が原作を執筆したという誼で「風の歌を聴け」という劇場映画に出演します。

そこでの演技が村上の目に留まったということもあり、同年に同じく村上が原作の「パン屋襲撃」と「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」にも出演を果たしました。

またテレビ朝日のドラマ「特捜最前線」にも初主演を果たし、女優としての第一歩を踏み出しました。

その翌年には長崎俊一の自主製作映画「闇打つ心臓」にて内藤剛志と共演を果たし、これを機にテレビドラマへの出演が増えるようになったのです。

その後はテレビドラマを中心にまずまずの出演をしてきましたが、1987年に映画「トットチャンネル」に出演したのを機に人生が変わります。

劇中で使われていた曲の「東京ブギウギ」のカバーを依頼され、室井はカバー歌手として歌手デビューを果たしました。

これを機に室井に注目が集まるようになったのです。

そして1988年、フジテレビの「やっぱり猫が好き」に小林聡美、もたいまさこらとともに恩田三姉妹として出演し、見事大ヒットを遂げました。

またこのことになると女優以外の一面を注目されるようになり、1992年には日本酒酒造組合中央会から日本酒対象奨励賞を受賞するなど、酒豪としての仕事もそれなりに増えてきたのです。

その後、1995年に渡邊孝好監督の「居酒屋ゆうれい」にて日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、ブルーリボン賞助演女優賞、報知映画賞助演女優賞、キネマ旬報助演女優賞、毎日映画コンクール女優助演賞といった数々の賞を総なめにし、女優としての高みに登りつめました。

都市伝説がヤバすぎる?

室井といったら知られているのが有名な都市伝説です。

この都市伝説は笑っていいとものテレフォンショッピングが起源とされています。

このネタは室井が家にいると制服姿の警察官がやってきて、室井に対して「この近所で殺人事件があったのをご存知だと思うのですが、その件に関して何か心当たりはございませんでしょうか。」と聞いてきます。

室井は知らないと返事すると、この警察官は「後日同じ時間にお尋ねしますのでその時に、もし何か思い出した事がございましたらどんなささいな事でも構いませんので教えてください。」といって去っていきました。

その後、毎日のようにこの警察官は訪問を続けていき、室井は仕事熱心な人だなと思うようになりました。

そんな中室井はテレビを見ていると、例の事件の犯人が捕まったというニュースが流れてきました。

しかし、この捕まった男はまさしく聞き込みに来ていた警察官であり、もし何か思い出していたら口封じで殺されていたと思うとぞっとしたのです。

なおそのネタに関しては、後に室井自身が誇張した話であると弁明しました。

現在

その後室井は声優やナレーターとしても活動をし、2009年には黒部峡谷鉄道一般列車の車内放送や沿線車窓案内のナレーションを務めたりしています。

また2015年には同郷のシンガーW.C.カラスとアルバム「信じるものなどありゃしない」をリリースするなど、富山県に対する恩返しもしています。

いかがでしたか?

室井が当初は村上映画からキャリアをスタートさせていたのは少し意外でしたね。

富山県は北陸新幹線が開通したとはいえ、まだまだ活気が見られませんので、是非室井の力で立て直してほしいです。