ミスタープロレスと言われるほど長年プロレス界を引っ張ってきた天龍源一郎ですが、彼には一言では表せない壮絶な経歴があります。

今回はそんな天龍の知ってそうで知らない軌跡について紹介していきたいと思います。

プロフィール

リングネーム 天龍 源一郎

本名 嶋田 源一郎

ニックネーム ミスター・プロレス

身長 189cm

体重 120kg

誕生日 1950年2月2日

出身地 福井県勝山市

所属 天龍プロジェクト

スポーツ歴 大相撲

デビュー 1976年11月13日

引退 2015年11月15日

学歴 墨田区立両国中学校卒

職業 タレント

天龍は福井県勝山市にて農家の長男として生を受けました。

天龍の父親はかなり体が大きく村一番の大男として知られており、本人も力士になりたかったとのことですが、一人っ子という事で両親の反対もあり、家業の農家を継ぎました。

しかし、天龍の父親は角界に未練があったのか、NHKの相撲の中継をいつものように見ており、幼き日の天龍は力士という職業に憧れを抱くようになりました。

そんな父の遺伝子を受けてか、天龍は中学2年生の段階で182センチメートル、82キログラムを記録するなど体格にも恵まれています。

またスポーツに関しても小学校時代から砲丸投げからリレー選手までありとあらゆる部門にて活躍をしており、中学校に入学すると野球部と柔道部の双方で活躍を続けました。

もちろん父親の影響もあって相撲もやっており、小学校5年生の時点で中学生に負けなしを記録するなどそちらでも功績を残しています。

天龍が14歳の時、天龍の父が二所ノ関部屋の後援者に偶然出会いました。

二所ノ関部屋後援会の関係者は天龍を気に入り、天龍はひとまず体験入門として夏休みに上京して稽古をしました。

そこで天龍は瞬時に勝ち負けが決まり、すぐに仕切り直すという相撲のリズムが自分に合っている事を改めて知り、入門を決意します。

それに対して父親は中学校を卒業してから入門してほしいと考えていたので反対していましたが、紆余曲折あって中二の冬に入門し、墨田区立両国中学校へ転校しました。

最初はその日その日を過ごすのに精一杯でしたが、徐々に慣れていくと二十歳までに十両に上がるという目標を持つようになりました。

やがて1973年に天龍の四股名で幕内に16場所在位し、西前頭筆頭にまで登り詰めるなど一定の業績を出しました。

周りからも大鵬二世と言われており、本人も角界での成功を信じて疑いませんでした。

しかし1975年に師匠が死去すると、部屋の後継争いに巻き込まれました。

天龍は一貫して押尾川親方の側近として行動をし、押尾川親方が相続争いに敗れると押尾川親方と共に瑞輪寺に引きこもり、分家独立を主張しました。

この騒動の結果、押尾川親方は分家独立に成功し押尾川部屋が出来ましたが、天龍は移籍が認められませんでした。

この件を機に天龍は部屋で孤立するようになり、廃業してプロレスラーに転向する契機となりました。

車椅子生活?

そんな天龍ですが、2021年3月にはうっ血性心不全で入院しています。

天龍によると動悸や足のむくみなどと言った症状が出ていたとのことであり、検査を受けに病院に行ったところすぐに入院するように言われたとのことです。

しかし命に別条があるわけではなく、一定期間安静にして入院治療をすれば治るとのことであり、天龍はすぐに治療を済ませて退院しました。

そんな彼ですが、2021年6月に「クイズ 脳ベルSHOW」にて久しぶりにテレビ出演を果たし、そこで車椅子に乗っている事についてネットで話題になりました。

天龍もまだ本調子ではないのかもしれませんが、テレビに出演できている時点である程度体調は回復していると言えます。

現在の姿

そんな天龍ですが、2015年2月9日に記者会見を開き、2015年11月をもって現役を引退する事を発表しました。

その理由としては妻の病気とのことであり、引退して妻の介護に専念したいとのことです。

また自身が引退するまでに引退カウントダウン大会を続けていく事もここで発表しており、自身の引退さえも一種のエンタメとしていました。

天龍は11月15日に両国国技館にて引退試合を行い、そこでオカダ・カズチカを対戦相手に指名しました。

この現役最後の試合で天龍はオカダにレインメーカーからの片エビ固めで敗北し、現役生活を黒星で締めましたが、会場は割れんばかりの拍手で溢れていたのです。

その後の天龍はプロレス界には指導者として残らず、講演活動に集中し、日本中を回る日々が続きました。

その一方でバラエティタレントとしても活動しており、そのジャンルは多岐にわたっています。

病み上がりですが、天龍のこれからの活躍には目が離せません。

いかがでしたか?

天龍が小学生の頃から力士になりたがっていたことは少し意外でしたね。

分裂騒動が起こるまでは角界でも期待されていたあたり、もし角界に残っていたら力士として名を上げていたのかもしれません。

現役生活を高齢になるまで続けられるなど体力面では優れていますので、天龍には末永く活躍してほしいものです。