「かっしー」の愛称で親しまれている元陸上競技選手の柏原竜二さん。
山の神とも呼ばれていますが、なぜ山の神なのか?
そこに、とある伝説が隠されていました。
また、双子の兄とのエピソードなども、ご紹介したいと思います。
プロフィール
名前:柏原竜二
生年月日:1989年7月13日
出身地:福島県いわき市
身長:174㎝
体重:55㎏
【経歴】
中学生の頃から、本格的に陸上競技を開始。
開始翌年後には、全国中学校選手権3000mに出場。
中学卒業後は、福島県立いわき総合高等学校に進学。
柏原竜二さんは、貧血体質が原因で、競技途中に失速する事が多かったが、薬と食生活の改善により克服する。
これにより、高校3年生の夏頃から、競技成績が躍進。
高校卒業後は、東洋大学のスカウトを受け、同大学へ進学。
1年ながら、関東インカレ10000mでは、日本人トップとなる3位に入賞。
また秋には、タスキ掛け大学駅伝デビューを飾る。
第85回箱根駅伝では、8校をごぼう抜きにし、4分58秒差で逆転勝ちし、東洋大学の総合優勝に貢献し、「金栗四三杯」を受賞。
これまでの区間記録の更新など様々な記録を残す。
山の神伝説
柏原竜二さんの別名に「山の神」がありますね。
「山の神」とは、柏原竜二さんが激走した「東京箱根間往復大学駅伝競走こと、箱根駅伝において、選手を称える称号となっています。
そして、その山の神の称号を得るには、ただ出場するだけではもらえません。
条件を満たした選手だけが貰える称号で、柏原竜二さんを含め3人の方しか貰えていない称号なんですね。
ちなみに、その称号を得られる条件として以下の3つがあります。
・5区担当
・優秀な成績を修める
・人々に強い印象を与える
と、なります。
1つ目の条件となる5区ですが、全10区で構成されている箱根駅伝の中で、最も高低差が激しく過酷な区間のことを指しています。
ちなみに、その区間の距離は、23.4㎞。
高低差が激しい山の区間を歩くだけでもハードですが、それを走って駆けのぼるんです。
想像するだけでも、かなりハードな事が伺えますよね。
そして、そのハードな区間を、まだ大学1年生だった柏原竜二さんが担当されたんです。
1年生ながら5区を託されるなんて、柏原竜二さんの陸上選手としての凄さが感じられますよね。
初めてながら5区を担当した柏原竜二さんが、タスキを受け取った時点で、既に首位と4分58秒差をつけられていました。
それを、初代山の神である今井正人さんが作った同区間の記録を47秒更新する走りで、8校もごぼう抜きし逆転されます。
そして、タイム差を逆転した東洋大が、そのまま住路逆転優勝と初の総合優勝となり、柏原竜二さんはこの年の「金栗四三杯」を受賞されました。
その姿を称えられ「2代目山の神」と呼ばれるようになったんですよ。
YouTube見てたら85回箱根往路の動画を見つけたので作りました。ダイジェスト以外で見たのは初めて
2009年1月2日
山の神童・柏原竜二誕生の瞬間
日本全国にその名を轟かせた瞬間です。
あのダイナミックな走り、大好きでした #柏原竜二 #箱根駅伝 pic.twitter.com/u28vrZHVLX— Daapiyo (@daapiyo_tandf) September 1, 2018
双子の兄
柏原竜二さんは6人兄妹の5番目にあたりますが、4番目の兄・研二さんとは双子となります。
兄妹の中で、唯一の女の子が6人目の妹さんとのことで、女の子欲しさの6人兄妹だったのかもしれませんね。
中学生の頃から、本格的に陸上競技を始めた柏原竜二さんですが、同中学校では、双子の兄、研二さんも陸上をされていたそうです。
双子というだけでも目立ちそうですが、揃って陸上部ということですから、より目立っていそうですね。
しかも兄弟そろって、脚が早かったということですから、目立たないわけがない!という感じすね。
中学の時から陸上をされていた研二さんですが、高校生の時に「ふくしま駅伝」に出場。
その際、区間賞を受賞されています。
兄弟そろって陸上で、賞を受賞するなんて、恐るべし遺伝子ですね。
他のご兄妹も、運動神経抜群の遺伝子をもっていそうです。
現在、研二さんは、陸上を続けられており、日立電線の実業団選手として活躍されているそうですよ。
現在
4年連続5区を担当し、多くの方に感動を与えた柏原竜二さん。
東洋大学を卒業後は、富士通に入社し、陸上競技部に所属されました。
5年間在籍し、多くの期待を背負ってきた柏原竜二さんですが、アキレス腱や仙腸関節など、相次ぐケガに悩まされ、2017年27歳の時に現役引退を発表。
そして気になる現在はというと、陸上競技部は退部されたものの、富士通は退社されておりません。
この為、現在も富士通の社員として在籍。
「行政システム事業本部」で「地方団体向け構築システム」をされているそうです。
ただ、陸上教室やゲストランナーなど、依頼があれば対応されているとの事なので、現役は引退されていても陸上はされているようです。
また、強化運動部を知る一環で「アメリカンフットボール」チーム「富士通フロンテイアーズ」のマネージャーにも就任されているとの事。
『チカラウタ』
原晋監督の忘れられない選手🏃
山の神 柏原竜二 選手
柏原さん本当にお疲れ様でした!@kashi0713 pic.twitter.com/qZcVuUtuAT— トモヤ@みがわり先生 (@tomoya225150) June 18, 2017
一部結婚されたとの噂もありましたが、 2019年4月16日、「BS11」の八木菜緒アナウンサー(33)との結婚を発表しました。
4年連続、箱根駅伝の5区を担当し、東洋大学の住路優勝に貢献し続けてきた柏原竜二さん。
卒業後、富士通に入社し、陸上するも、相次ぐケガにより引退。
現在は富士通の社員として、社業に専念されていました。
依頼があればゲストランナーもされるとの事ですから、また走っている姿を見れる日が来るかもしれませんね。
そんな日が来るのが楽しみですね。