佐竹雅昭さんは、90年代に格闘技イベント「K-1」の創成期盛り上げに大いに貢献し、格闘技の世界で活躍してきました。
現役引退後に一度死亡説も流れた佐竹雅昭さんですが、現在は一体どの様な生活を送っているのでしょうか。
プロフィール
佐竹雅昭(さたけまさあき)1965年8月17日生まれ、空手家・格闘家・コメンテーター・政治活動家。
大阪府吹田市出身。
大阪府立北千里高等学校、関西外国語大学卒業。
大学卒業後、テレビ局の内定を蹴って正道会館の職員となり、その後プロに転向した。
格闘技イベント「K-1」の創成期を盛り上げた立役者。
1990年代空手、K-1の他、リングスをはじめとした格闘プロレスに参戦する傍ら、映画やテレビ・ラジオのバラエティ番組等でも活動。
正道会館を離れた後、京都にて総合打撃道・佐竹道場を開設する。
2008年は「平成武師道」という人間活学塾を設立し、同塾の総長を務める。
2013年には、参院選に自民党から比例代表で出馬するも落選。
自分で思いついた言葉「闘志天翔」(運命を己で切り開き、人生という闘いを通して更なる高みを目指す意味だと本人は主張)を座右の銘とする。
パンチドランカー!?
格闘家の宿命ともいえる”パンチドランカー”とは、正式には「慢性外傷性脳症」と呼ばれる高次脳機能障害の一種です。
これは、打撃などで頭部への衝撃が蓄積することが主な原因だとされています。
パンチドランカーの主な症状としては、呂律がまわらなくなったり、物事が忘れやすくなる、記憶が怪しくなる 、手足の震えが起きる、長時間物事に集中が出来なくなるなど、酷くなると日常生活すら困難になるという恐ろしい病です。
そんな”パンチドランカー”に、佐竹雅昭さんも悩まされた一人だそうです。
彼の自伝である『まっすぐに蹴る』で、パンチドランカーの症状が出ている事を告白しました。
その症状は、かなりの重症説もあった佐竹雅昭さんですが、後のインタビューで「実はパンチドランカーではなかった」と語っています。
佐竹雅昭さんの現役当時、医師に『試合をこのまま続けていたら、30歳でアルツハイマーになるよ』と忠告されていたそうです。
「試合で脳が揺れ動いたりして、それで死の瀬戸際が4回あっただけですよ。」と、あっけらかんと答えた佐竹雅昭さん。
ですが、実際パンチドランカーに近い症状は出ていたので、危険な状態ではあったと思われます。
佐竹雅昭さんは現役時、「試合後は、絶対安静にしてもらわないと困る。誰かに付き添ってもらって、あの世に逝かないようにみてもらってください!」と、医師から注意されていたそうです。
そんな佐竹雅昭さんでしたが、現在幸いな事に生活に著しく支障をきたすような大きな後遺症は出ておらず、日常生活を普通に送れているようです。
しかし、パンチドランカーはボクサーの約20%が患っているといわれています。
頭部にあれだけ強い衝撃を与えるので、脳がダメージを受けるのもわかります。
ちなみにこの”パンチドランカー”という言葉は、英語で「パンチで酔っ払った人」という意味だそうです。
平均して、ボクシングなどを初めて約15年後に発症するケースが多いそうです。
佐竹雅昭さんも書記の記述から、このような類似の症状が出ていたことは明らかになりましたが、現在はそのような症状は無いということです。
現在
2002年に現役を引退されて、一時期はメディアの前からも姿を消した佐竹雅昭さんは、現在どんな活動をしているのでしょうか。
現役を引退してすぐに佐竹道場を解説した佐竹雅昭さんは、2008年には平成武師道も立ち上げています。
この平成武師道は道場ではなく、人間活学塾でした。
人材育成や、社員育成をする企業になるようです。
この平成武師道設立を機会に、講演や勉強会などを開催されるようになります。
そして、人材育成などの企業を運営しながら、2013年には参院選に出馬もされました。
自由民主党参議院公認での出馬となっています。
しかし、残念ながら落選をされて、これ以降は出馬されていないようです。
では、2019年の佐竹雅昭さんはどうされているのでしょう。
調べて見たところ現役時代とかわらない、凛々しい姿をSNSで拝見できました。
現役時代はヘビー級で参戦していた事もあり、ずっしりとした体格であったイメージでしたが、現在引退されて、より体が引き締まったように感じます。
そして、佐竹雅昭さんは現在、結婚をしているのでしょうか。
佐竹雅昭さんの結婚については、公開されている情報はありませんでした。
しかしどうやら、結婚はされているようです。
嫁は一般人の女性なのでしょう。
メディアでよく噂になる佐竹雅昭さん、嫁や子供の事は公開していないのではないかと言われています。
まとめ
K‐1創成期の立役者である佐竹雅昭さんも、パンチドランカー症状に蝕まれた選手の一人だったようです。
パンチドランカーは、格闘技やボクシングでパンチを頭部に受け続けた選手が、まっすぐ歩けなくなったり、ボタンやファスナーを上げ下げできなくなるといった高次脳機能障害に陥った状態です。
佐竹雅昭さんも現役中から日常生活が困難になるほどの深刻な症状が現れ、医師にアルツハイマーの危険性を指摘されていました。
そんな佐竹雅昭さんは激しい打撃を受けただけでなく、2002年のPRIDEの試合で危険な投げ技によって頭部を負傷し、開頭手術を受けたこともありました。
ファンを魅了する選手は「勝っても負けてもKO」というタイプが多く、それゆえにダメージが蓄積されていき、後年になって深刻なダメージが露呈する。
100キロ超のヘビー級同士がガチンコの殴り合いをすれば、タダでは済まないのは誰にでも分かる道理です。
このことによって華やかだった格闘技ブームの隠れた暗黒面が、今になって露呈してきたといえます。
そんなK‐1をはじめとした格闘技は、スポーツというよりも『興行』の面が強く、ファンを引き寄せるためにKO試合を連発しようとして、選手にあまりガードをしないように指示していたこともあったそうです。
他の歴史あるスポーツと違って、選手を守る組織体系もしっかりしていないため、メディカルチェックやドクターストップの基準がいい加減だったことも事実。
小規模な大会になると、血液検査や脳のスキャンもやらないこともあったそうですが、生活がかかっている選手は出場せざるを得ない。
興行主である格闘技団体は、選手の命を削って金に換えているともいえます。
現在の佐竹雅昭さんは、パンチドランカーの症状もなく日常生活を送られているようです。
そして、道場で、次の世代の格闘家を育成されているようです。