現在(2020)、死んだ?

林真須美と健治は亜ヒ素を使った保険金詐欺の罪で逮捕されていました。

2002年の第一審・和歌山地裁では「極刑」→被告(林真須美)が控訴、そして2004年の大阪高裁は控訴棄却で極刑。

そして被告が上告し、2009年の最高裁も棄却で「極刑」に確定したのです。

ちなみに林真須美は、保険金詐欺は認めていますが、カレー事件については無罪を主張しています。

なので現在は、裁判のやり直しを求め「再審請求中」になりましたが、2017年3月29日に再審開始を認めない決定をしました。

そんな「和歌山カレー事件」の犯人といわれている林真須美ですが、えん罪説が出ています。

本人は容疑を否認していますし、証拠や動機がないといわれています。

当時の調査ではカレー鍋に残っていた亜ヒ素が林真須美の自宅にあったものと同じだといわれていましたが、これは同じ輸入業者のものであり、再鑑定したところ別の亜ヒ素だったことがわかりました。

夫も真犯人がわかったという発言を週刊誌も取り上げていて、ほかにもネットでは娘(次女)が真犯人ではないかといわれていたり、地元の別の住民が罠に陥れたといううわさもあったのです。

次女もカレー鍋の前にいた時間があったようで林真須美が娘をかばっているという説もあります。

林真須美は現在大阪拘置所にいて、無実を訴えていて再審議請求中です。

夫の健治は保険金詐欺罪で服役して11年前に出所し、和歌山市内のアパートで独り暮らしをしています。

2016年の報道では林真須美は夫が面会や差し入れに全く来ないと不満を漏らし、離婚届を送り付けていたといいます。

しかし、健治は車いす生活でお金もないので面会に行けません。

すでに林真須美は彼女のえん罪を訴えている支援者の一人と養子縁組をしていて別の姓を名乗っているそうです。

子供のその後

林真須美が逮捕されてから子供たちは、和歌山の養護施設に保護されました。

施設では長男は日常的な暴力のいじめにあい、体が傷だらけでした。

また、カエルの子はカエルといわれ、「ポイズン」というあだ名をつけられ、給食のカレーに乾燥剤を入れられたこともありました。

姉妹たちも施設で殴られたり、小遣い3000円を取り上げられるなどのいじめを受けていたのです。

しかし、施設長は子供たちに差別はしていないと虐待について否定していました。

長男は施設の女性職員から性的虐待の被害にあっていました。

女性は、長男を含む3人の少年を相手に行為を繰り返していたのです。

養護施設に入ってから数年後、2003年に当時中学生の長男に対し、女性職員が「和歌山カレー事件」をネタに脅してきて行為を強要してきました。

行為を拒否すると、夕食はなし、風呂が水などにされたので我慢するしかありませんでした。

そして2年間で行為は50回以上に及んだのです。

数年後、施設を出てからも「林真須美の息子」という理由でひどい目にあいます。

飲食店でバイトをしても林真須美の息子だとわかるとその日に解雇されたそうです。

現在は、29歳で和歌山県の運送会社で働いています。

悪いことをすると「死刑囚の息子だから」と後ろ指をさされるので、真面目に生きてきました。