干された理由

1992年、人気番組だった「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」が終了します。

この頃から、自身の番組の視聴率が徐々に低下していったようです。

そして1995年、写真誌「FOCUS」で、テレビ制作関係者との不倫スキャンダルを報道されてしまいます。

この時、山田さんはしつこくインタビューしてくるマスコミに対し、苛立ちを隠せなかったのか、レポーターの井上公造さんに「井上って誰?おまえか」などと、ときつい口調で返す場面がワイドショーで取り上げられました。

このやりとりから、体を張って笑いを取る女芸人という、明るいイメージが壊れてしまい、CMなどの降板が相次ぎ、山田さんは、テレビから姿を消していくことになります。

プライベートでは、2000年に結婚。

お相手は不倫スキャンダルで名前があがった番組制作会社「ゴッズダイナミックワールド」社長の後藤史郎さんです。

この結婚は、「略奪愛」だと言われ、山田さんは再びバッシングを受けることになってしまいます。

絶頂期だったころ、山田さんは「天狗になっている」と、業界関係者からの評判もあまり良くなかったようです。

輪を乱すような発言や、仕事を選ぶ、現場に来ないなどと言われていたこともあるようです。

しかし、本人の話によれば、人気が出たことによって相当妬まれた、とも話しています。

レギュラー番組14本という売れっ子だったのですから、周りからの嫉妬も大きかったということは、確かにあるかもしれませんね。

嫉妬や妬みもありながら、スタッフからは扱いにくいタレントになってしまった山田邦子さん。

視聴率の下落、不倫スキャンダルなどもあいまって、徐々にテレビから姿を消してしまいます。

現在痩せた?

現在レギュラー出演の仕事はテレビとラジオで2本だけという山田さん。

決して芸能界を引退したわけでも、お笑いの世界から身を引いてしまったわけでもないようです。

全盛期と比べれば収入面は確実に減ってはいるでしょうが、ご主人が会社の社長ですし、全盛期に8億円という自宅を購入していたようなので、特に生活が困窮していることはなさそうです。

また、お笑いにも変わらず情熱を持っているようで、事務所のお笑いライブには不定期でゲスト出演していることもあるようです。

ライブでは新ネタを披露したりするようで、大御所ながら、新作に取り組む努力を忘れずにいるようですね。

2007年、山田さんは出演したテレビ番組の健康診断で乳がんが見つかります。

それから、乳ガン摘出手術を受け、さらにホルモン剤投与や抗がん剤治療などを5年間続け、2012年にがんを克服しました。

現在の所、再発はなく、治療も終わっているので、縁があれば子どもも欲しいと話しているようです。

2015年にがんで他界した女優、川島なお美さんと家族ぐるみで付き合っていた山田さん。

自身もガンの経験があっただけに、同じガンという病と闘う川島さんには、他にはない思い入れがあったのかもしれません。

山田さんは、乳ガンの啓発活動であるピンクリボン運動などに参加したり、自らの体験を語った本なども出版しています。

凄まじいほどの人気を手に入れ、その頂点から一気に転がり落ちるという、芸能界ならではの体験をした山田さん。

しかし、バッシングや病などの困難を乗り越え、それを笑って乗り越える強さが山田邦子さんにはあるのかもしれません。

これからも、自分のペースで、がんばってほしいものですね。